もくじ
【書評】『貯金兄弟』を読んで【レビュー】
こんにちはヤンヤンです。
いつも見ていただいてありがとうございます。。
一冊読み終わったので、レビューしていきたいと思います。
今回紹介するのは、竹内謙礼・青木寿幸 著の小説『貯金兄弟』です。
大学を出て大手広告代理店に勤める浪費家の兄・宗一郎と、高校出てすぐに消防士になった節約家の弟・翔太。
元々仲の良い兄弟だったが、金銭感覚や人生観の違いから次第に険悪に…。
そしてある事から決定的になっていく…。
2人の軋轢を軸に、貯金や保険などのお金の知識が楽しく学べる内容になっています。
兄と弟、果たしてどちらが幸せな生活を手に入れられたのでしょうか?
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基本情報
- 新書: 349ページ
- 出版社: PHP研究所
- 言語:日本語
- ISBN: 4569764010
- 発売日: 2015/9/2
- 梱包サイズ: 15 x 10.4 x 1.3 (cm)
著者プロフィール
- 竹内謙礼
- 青木寿幸
有限会社いろは代表取締役。
大企業、中小企業問わず、販促戦略立案、新規事業、起業アドバイスを行う経営コンサルタント。
大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。
現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。
NPO法人ドロップシッピングコモンズ理事長としてネット副業の支援と普及にも力を入れている。
公認会計士・税理士・行政書士。
日本中央税理士法人代表社員、株式会社日本中央会計事務所代表取締役。明海大学講師。
大学在学中に公認会計士2次試験に合格。卒業後、アーサー・アンダーセン会計事務所において、銀行や大手製造業に対して最新の管理会計を導入し、業績改善や組織改革の提案を行う。
その後、モルガン・スタンレー証券会社、本郷会計事務所において、M&Aのアドバイザリー、不動産の流動化、節税対策の提案などを行う。
平成14年1月に独立し、株式会社日本中央会計事務所と日本中央税理士法人を設立して代表となり、現在に至る。
もくじ
- 第一章 大卒の生涯年収が、高卒の生涯年収よりも、3000万円も低い理由
- 第二章 給料も人並み、お金をを貯める気もあるのに、なぜ、口座残高はぜろなのか?
- 第三章 生命保険は人生で住宅の次に高い買い物、だからマジメに選びなさい
- 第四章 住宅ローンは固定金利と変動金利、どちらがトクなのか
- 第五章 家を買ったほうが、賃貸よりも本当に”正解”なのか
- 第六章 老後にいくらの貯金があれば、安心できるのか
──これからは、一流大学を卒業しても、安泰ではない
──小さな節約を積み重ねなければ、お金なんて貯まらない
──毎月、高い保険料を払っていても、保険金が貰えない!?
──借金やローンも、賢く利用すれば家計がラクになる
──家の価値が下がってしまうと、売却できない
──若いときから貯金ばかりしても、人生は豊かにならない
あらすじ
幼くして母を亡くした宗一郎(12歳)と翔太(8歳)の兄弟は、同居する義父の虐待に苦しめられていた。
ある日火事が起き、義父は重症を負うことに。
宗一郎は、突然起こった火と、翔太の行動に違和感を覚える。
義父から解放された2人は、その後、兄の宗一郎は大学を出て、大手広告代理店に勤め、弟の翔太は高卒のまま消防士への道へ。
浪費家の兄と、節約家の弟は、互いに助け合う仲のいい兄弟だったが、金銭感覚から人生観も極端なほど正反対だった。
徐々に兄弟の関係に亀裂が生じていく中、ある事件が起きて、兄弟の不仲は決定的に…。
感想
楽しみながらお金の知識が身につく良書!
結構ためになる!
作中で出てくるマネー知識は常識の範囲なのかもしれないけど、知らなかった身としてはとてもためになりました。
特に保険関係は難しそうで避けてきたからなおさらですね。
それが簡単に理解できてとてもありがたい。
本格的にお金に関して学びたかったらもっと他に適した本があるんじゃないかと思います。
兄がクズ過ぎる!
読んでいてすぐ気づくのが、兄の宗一郎がなかなかのクズだということです。
詳細は割愛しますが、自分勝手で嫉妬深く、お金にだらしない典型的なキリギリス人間。
一方の弟の翔太も病的なぐらいケチで大概おかしいけど、翔太の場合は自己完結してるし、他人に不快は与えても迷惑までは与えていないので、翔太の方がマシなように思えます。
それに比べて宗一郎は、勘違いとはいえ、弟の生活を破壊しているし、最悪ですね。
大企業はやはり強い!
兄vs弟の戦いは、詳細は割愛しますが、結果的には兄・宗一郎の判定勝ちに…。
あれだけめちゃくちゃやっておきながら、兄の宗一郎が勝ったのは、なんといっても勤めている大手広告代理店のお陰なのは明らか。
もし大企業じゃなく、中小企業に勤めてたらとっくに破滅していたでしょう。
弟の翔太は、兄の宗一郎にではなく、宗一郎の勤める会社に負けただけと言えると思います。
やはり3%の選ばれしエリートの兄に張り合うのは無謀だったみたいですが、健闘したと言えると思います。
最近では大企業に入ること以上に、勤め続けることも難しくなってますが、やっぱり入れるなら大企業に入った方が良いと感じました。
結局、宗一郎も翔太も極端過ぎます!
2人の間を取るのが良いんだと思います。
サスペンスパートが弱い!?
サスペンスの部分が弱いかなという印象です。
物語の頭の方で縁を切ったはずの義父から面会を求める手紙が届くようなる。
この意味深な手紙から物語が発展するかと思ってたけど、思ってたようには広がらなかった気がします。
もっと何か…出生の秘密とかでも良いので、もっとあるかと期待していただけに残念でした。
逆に翔太の秘密に関してはまぁ良かったと思います。
ただラストはちょとどうだろう?
ちょっとスッキリしない終わりかたでした。
おすすめする人、しない人
- お金についてなにも知らない&あまり考えてこなかった人!
- お金のことを勉強したい人
- サスペンスが好きな人!
- 十分にマネー知識がある人!
- 手っ取り早くマネー知識を学びたい人!
- サスペンスが好きな人!
まとめ
良く言えば、「マネー知識を小説に上手く混ぜ込んだ良作」と言えると思います。。
しかし悪く言えば、「どっちつかずで中途半端」とも言えてしまいます。
不満がないわけではないですが、凄くためになった部分もあり、読んで良かった作品でした。
マネー知識は、太字で強調されてるわけでもなく、台詞に紛れているため、ちょっと分かりにくいのが難点かなと思いました。
ストーリーを進めることを優先したので、一回読んだだけだど理解できなかった部分がありましたが、ちゃんと読めば理解できないほと難しくはないと思います。
両極端の2人にみるお金との賢いつきあい方と通して、貯金、カードローン、住宅ローン、保険、老後資金までを楽しく学べる良書だと思います。
あまり期待しないで気軽に読んでみてはいかがでしょうか。
竹内謙礼・青木寿幸 共著の作品は他にもあるので、個人的には読んでいきたいと思います。
記事を最後まで読んでくれてありがとうございます。
記事を読んだ感想など、なんでも良いのでコメントを残してもらえるとうれいしです。
それでは以上になります。
チャオ!
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